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【第一回】道具を理解する① 運動学×物理学でわかりやすいレッスン

「わかりやすい!」「腑に落ちた!」とその指導に定評のあるゴルフトレーナー小澤康祐さんによる講座を動画と解説テキストでご紹介。

感覚的な指導ではなく、「どうしてそうなるのか?」「どうすれば改善できるのか?」など「なぜ?」を知りたい方は必見です!

第一回目は『道具を理解する』。ゴルフは道具を使ってするスポーツです。そのため、道具の特性をちゃんとわかって使用することで、より効果的なスイングが可能になります。

早速以下の動画をご覧ください。

テキスト解説

今回はクラブという道具に、どういう物理的な力が働くからどんなミスが出てしまうかとか、どういう力を加えてあげるとフェースが前を向いてくれるか、加速してくれるかというところを解説していきたいと思います。

クラブは最後打つヘッドというのが、シャフトに対して曲がってついている。L字でもあり、かつその角度も90度ではないところが特徴ですね。

このライ角が90度じゃないクラブが、どういう性質を持っていて、どう力を加えてあげるといいかを考えることが大事です。

例えば道具のない他のスポーツのように、自分の体を使いやすいように、力を加えやすいように、ということだけを考えて動かしてしまうとゴルフでは間違いです。

道具がしっかり前を向いてくれる、速くなってくれる、そのための力の入れ方を知って体を使っていかないと、正しい答えに近づけないというのがゴルフの難しいところだと思います。

ですので、今回は道具をどう使うのかをもう一度考え直してみたいと思います。

ネック部分をどのように加速させるか?2つの加速のさせ方

まずスイングするクラブを「振る」ということに対し、ネックの部分をどのように加速させるのか?その方法は大きく分けると2つあると思います。

1.テコの原理で加速させる(動画2:58~)

テコの原理で加速させる

一つの加速のさせ方というのはテコです。右手と左手がくっついてはいますけど、右手の上の部分と左手の下の部分というのは距離があるので、右手と左手をこすり合わせるようなテコですね。右手が支点になって左手を引くでもヘッドは出てきます。

逆に左手を支点にして右手を押すでも、それを同時にやってあげるでもこのネックの部分は動く力がかかります。これがテコの原理を利用してシャフトを動かす動かし方です。

2.シャフトに回転をかけて加速させる(動画4:00~)

シャフトに回転をかけて加速させる

もうひとつが、シャフトに回転をかけるという方法です。

どういうことかというと、ある一定の円運動の方向にグリップエンドを進めていくわけです。また、宙に浮いているクラブのグリップエンド部分をいきなり下にはじいたりすると、慣性の力といって、クラブの重心自体はそこに留まろうとするので、グリップエンドをいろいろな方向に押してあげるとクラブは回転しようとします。

それプラス、クラブ自体に円運動を作ってあげる。現象として近いのは、車で走っている時、急にハンドルを切ると車はスピンします。そのスピンに似たような動きになります。

車が走ってきて、いきなり走ってる先端が向きを変えると回転が起こる。そんなイメージです。

加速のつけ方は『シャフトに回転をかける方法』をメインにする

加速のつけ方は『シャフトに回転をかける方法』をメインにする

(動画5:33~)この回転を起こして、後からついてきたものがパーンと回っていくというのがクラブに回転をかけるという加速のさせ方です。

テコを使ってシャフトを押すという動きと、クラブ自体を慣性を使って回転をさせるという2つです。推奨するのはこの二つのMIXというか、回転をかけることで加速をさせるスイングです。

これがメインになった加速原理で動いてくれるスイングが、この曲がったクラブでボールを捉えるという上で重要になってくる動きです。

その理由をこれから説明していきたいと思います。それが分かると体の使い方っていうのがどういう風になっていないといけないのかというのが、分かってきます。

なぜテコを使った動きが、メインだと都合が悪いのか?

なぜテコを使った動きが、メインだと都合が悪いのか?

(動画6:54~)まず、なぜこのテコを使った動きが、メインだと都合が悪いのかを説明していきます。

クラブは曲がってヘッドがありますが、これはすべてのクラブで同じです。すべてのクラブで曲がったところに重心があります。

この重心にもその場に留まろうとする力だったり、一回動き出すとその運動を継続しようとする、維持しようとする慣性の力が働きます。

どういうことかというと、止まっているクラブのシャフトの部分を前にぐっと押すと、その後ろに重心が来ようとします。そしてネックをぐっと進めるとその反対方向にヘッド重心が取り残される動きが起きます。

逆に前に進んでるヘッドのネックの部分を止める、減速させようとする力をかけると、今度反対にこの重心というのがネックの前に来ようとします。

つまり、このテコの原理を使ってシャフトを動かしてしまうと、加速させている時はヘッドが後ろに残ろうとしている。そして加速が終わって減速に入った瞬間にヘッドが前に出てくるという、フェースがスクエアになってる状態がすごい少ないスイングが出来上がります。

アプローチのシャンクは、テコの原理でのスイングが原因!?

アプローチのシャンクは、テコの原理でのスイングが原因!?

(動画9:11~)例えばアプローチでシャンクする、またアプローチでフェースが開いてしまうのは現場でよく見るミスだと思います。

これはアプローチがテークバックがフルではなく、ハーフだったり小さいテークバックから打ちにいくので、そこでテコを使ってクラブを加速させると、ネックが前に出ようとした瞬間にグッとヘッドが取り残される力がありますが、この小さいテークバックから瞬間的にテコでネック押してしまうとフェースが開き、クラブの先端が後ろへ戻ってしまいます。

これがアプローチのシャンクの原因です。

アプローチのシャンクの原因だけではなく通常のショットでも、普通にインパクトに向かってテコを使って前に押してる段階でインパクトになってしまうと重心が後ろに取り残されようとした力を得ながらのインパクトになってしまうので、フェースが開いてしまいます。

さらにこのテコを使ったスイングで、押してる途中で打ってしまうとフェースが開くので、それを嫌がり胸を閉じたままでインパクトしてしまうわけです。

テコを使ったスイングで、押してる途中で打ってしまうとフェースが開くので、それを嫌がり胸を閉じたままでインパクトしてしまう

そうすると加速してる状態から減速に入る、このフェースが返ってくるわずかな瞬間で当てるというものすごい高等技術というか、博打のようなスイングになっていくわけです。

胸を閉じたまま返ってくる途中でうまく当たればいいですが、ちょっとタイミングずれて減速期に差し掛かったところで、インパクトするようになってくる。そうすると何が起こるかというとフェースが完全に返ったところでボールに当たってしまうので、チーピンのミスが出てくるということになります。

ですので、この右手と左手の押す引くというずらしでスイングをしていく限り、フェースが前を向いている瞬間がものすごく短いスイングなって、シャンクやチーピンが出るフェースローテーションがものすごい激しいスイングになってしまいます。

回転をかけることにで外向きの遠心力が働き、フェースは前を向く

回転をかけることにで外向きの遠心力が働き、フェースは前を向く

(動画12:25~)では正解は何かと言うと、クラブに回転を与えるスイングということになってきます。

なぜ回転を与えるスイングが正解になるか、その答えのヒントは遠心力であり、その遠心力の反対の向心力という力を有効に使ってスイングをすることで、重心が前を向こうとしてくれる、これがとても大事です。

これを説明していきますと、ネックの部分を今度は色々な方向に回転させてみます。

ネックを円運動させるとその中心から外に向かって遠心力がかかるので、この円の重心は上に来ようとする。重心が上に来ようとするということは、フェースは前を向いているということになります。

重心が上に来ようとするということは、フェースは前を向いている

この円運動が、スイングだとどういう方向で起きなければいけないか?

それは、自分のスイングを上から見た時に、自分の体の周りをクラブが回ってくれている、自分が中心となりその周りをヘッドが公転してる状態であれば、インパクトの瞬間にヘッドが前を向いている可能性というのがすごく高いスイングになってきます。

なぜなら、自分が中心にあり常に重心が外を向こうとする力が働きながら回転してくれるからです。

ヘッドを自分の後から出す円運動が大事

ヘッドを自分の後から出す円運動が大事

(動画15:42~)スイング時の自分中心の円運動に何が必要か、実はバックスイングからヘッドが自分の後ろに来てくれることがすごく大事です。

トップから、最近だとレイドオフという動きがありますが、自分の背中の方にヘッドが隠れることが大事です。

クロスした状態から引っ張ってしまうと、自分の周りを円運動しない動きになってしまうので、またそのネックを引っ張ってフェースが開くという原因になってしまいます。

クロスした状態から引っ張ってしまうと、自分の周りを円運動しない動きになってしまう

バックスイングからヘッドが自分の後ろに入ってくると、そこから降り出すヘッドが自分を中心にして円をかいてくるのでインパクトはその円の頂点に近いところで当たります。

そうするとヘッドの重心は自分の外に向こうとする、重心が外を向くということはフェースが前を向くということになるわけです。

微調整は色々ありますが、円運動で後ろにヘッドが隠れたところから打ちにいくことができるかできないか、これがゴルフですごく大事だということがクラブ構造からわかってきます。

続きはこちら【第一回】道具を理解する②

ozawa
小澤康祐

物理学から効率的な運動動作を考察し、運動に関する独自理論を構築。トレーナーという立場から、プロゴルファーにも動作や体作りについての指導を行っている。

<メディア出演>
NHK「あさイチ」、フジテレビ「とくダネ」、週刊ゴルフダイジェスト、月刊ゴルフダイジェスト

ゴルフスイング物理学

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