以前までゴルフはお金持ち男性のスポーツというイメージでしたが、今はだいぶリーズナブルにプレイできるようになり、最近では若い女性でもゴルフを楽しむ方が増えました。
しかし、全体的にみれば男性の方がゴルフ人口は多いので、初心者ゴルフ女子向けの基本的なことを教えてくれる人が少ないというのも悩みのたねです。
そこで、悩める初心者ゴルフ女子のために、持ち物からゴルフ場での1日の流れ、簡単なルールまでゴルフ特有のマナーを紹介します。
キャディバックの中に入れる持ち物は?
ゴルフをプレイするためのものを入れる一番身近なバッグといえば、ゴルフクラブを入れるキャディバッグ。キャディバッグには、ゴルフクラブ以外にもラウンド中に使用するいろいろな道具を入れておきます。
ゴルフボール
ゴルフコースに出る場合、ゴルフボールを持参していかなくてはいけません。初心者の場合、1ダースほど持っていくのが適当と言えます。
初心者はボールをなくしてしまうことも多いため、ロストボールという中古のボールを購入するのも良いでしょう。通常のものと比べ安価で購入できるので、とても経済的です。
また、レディース用のゴルフボールもありますが、違いとしては力のない女性でもボールが飛ぶように、ボールの反発力を最大限引き出す設計になっています。また、明るいカラーのものやキャラクター付きの可愛いデザインもあります。
グローブ
クラブを使うときはグローブの着用が必要です。グローブをしていないとショットが思いっきり打てませんし、手にマメができてしまいます。
女性用のグローブはデザイン・素材・サイズ・機能と女性に嬉しい様々なものがありますので、ショップの店員さんに相談しながら自分にあったものを購入することが大切です。ネイルをしている人向けの指先が開いたデザインのものもあり、とっても便利です。
ティーやマーカー
ティーはドライバーとアイアン用を10本ほどを用意しておくと良いでしょう。最初は安いものでも十分です。徐々に自分に合ったものを用意していければOKです。
マーカーはグリーンでボールの位置を示すためのものですが、女性ならではの可愛いデザインのものが多く売られています。あなたのセンスで選んぶ楽しさがありますよ。
ピンタイプになっているものや帽子に付けられるようになっているマーカーなど、様々なものがありますよ。
ボストンバッグの中に入れる持ち物は?
実際のプレーに使うもの以外にもゴルフ場に持っていくものがあります。それらをキャディバッグとは別に、ボストンバッグなど別のバッグを用意して持っていきます。
ゴルフウェア
ゴルフ場によって違いますが、ロッカールームで着替えなくてもゴルフウェアのままクラブハウスに入場するOKのゴルフ場も多いです。ゴルフはドレスコードが厳しいと思われていますが、基本さえ守られていれば特別難しく考える必要はありません。
女性の場合、トップスは襟付き袖付きのものが基本ですが、ノースリーブを着ていても大丈夫なゴルフ場もあります。また、ボトムスはロングパンツが一番無難です。
最近のゴルフウェアはデザイン・機能ともに色々なものが販売されており、スカートやキュロット、ワンピースタイプのゴルフウェアも売られています。ゴルフ用として販売されている物であれば、ほとんどのゴルフ場で着ることができますので、間違いありません。ただし、丈が短すぎるものには注意しましょう。
ソックス
ゴルフ場では長い距離を歩くことになります。18ホールであればその距離はおよそ10キロほど。ショート丈のものでもハイソックスでも大丈夫ですので、自分にあった履きやすいソックスを使ってください。
ゴルフシューズ
ゴルフ初心者でもゴルフシューズは用意しましょう。普通のスニーカーでも入場できますが、ショットを打つ場合、スパイクのない靴では下半身が安定しません。ソフトスパイクが付いているスニーカータイプのゴルフシューズが機能的で使いやすいです。
帽子
日焼け止め対策として帽子は必須です。帽子のタイプは、ハットでもキャップでもサンバイザーでもニット帽でもかまいません。ゴルフウェアとコーディネートしたオシャレなアイテムで、女性らしさを出すのがオススメです。
レインコート
ゴルフ場は自然の中にありますので、晴れだったはずが突然大雨が降ってきたりすることは珍しくありません。天気予報で晴れと出ていても雨具としてレインコートを用意しておくとゲリラ豪雨になったといしても安心です。
帰りの着替え
ほとんどのゴルフ場にはお風呂があり、中には温泉があるところもあります。プレイ後はお風呂に入って汗や汚れを流すのが一般的ですので、帰りの時に着る服や下着などを用意しておいてください。
ただし、プレイ後であってもクラブハウス内をラフな格好でうろうろするのはマナー違反になりますので注意しましょう。女性の場合、ジャケットまでは必要ではありませんが、露出の多い服装などはあまり好ましくありませんので気を付けましょう。
ラウンドバッグの中に入れる持ち物は?
ゴルフコース場では、携帯電話やすぐに使うものを入れておく小さめのバッグを用意しておくと便利です。
ラウンドバッグ、カートバッグという名前で販売されているものもありますが、必要なものが入る小さめのバッグであれば何でもOKです。
メイクアイテム
ゴルフ場では最低限のメイクをしておくことがマナーです。
スポーツをするのにメイクなんてしない!という人もいるかもしれませんが、スッピンでやってきてそのままプレイするのではなく、身だしなみ程度のメイクはしておきましょう。
また、プレイ後にたくさんの汗をかいたときなどは、メイクがすっかり崩れてしまっていますし、シャワーやお風呂に入って帰る人も多いので、帰るときにするメイク道具やクレンジングも持参しましょう。
スキンケアの道具やシャンプー、リンスなどのアメニティはゴルフ場にもありますが、自分のお気に入りを使いたい場合は持参しておきましょう。
サングラス
夏の日差しの強い日などは光のせいで良く見えないということがあります。また、紫外線の影響を受けないためにもサングラスは持参した方が良いでしょう。
タオル
汗をたくさんかくので汗拭きタオルは必要になってきますので、ラウンドに持っていくバッグに入れておきましょう。首や腰にかけるのは格好が悪いですし、マナー違反となりますので要注意。ボールやクラブを拭くためのタオルもあると安心ですね。
日焼け止め
ゴルフ場は女性の肌にとって非常に過酷な状況が続く場所です。曇りの日でも、冬でも紫外線を一日中浴びることになりますので、塗りなおしのための日焼け止めは絶対に必要です。
レジャー用のものを使っていても昼休憩には塗りなおしが必要ですし、途中でもマメにケアする方が安全です。簡単に日焼け止めを塗るためにスプレータイプのものを持参すると良いでしょう。
忘れがちなのは唇のケア。唇も紫外線で日焼けしますのでUVカット機能があるリップクリームを使うと便利です。
ゴルフ場での一日の流れ
初めてゴルフ場デビューする初心者ゴルフ女子の場合、どのように1日が流れるのか良く分からないので緊張してしまうかもしれません。あらかじめしっかりイメージして気持ちにゆとりを持てるようにしましょう。
ラウンド時間の1時間前に
車でゴルフに行く場合は特に時間に気を付けることが大切です。プレイ開始の1時間前には到着できるよう、早めの行動を心掛けましょう。車での移動は渋滞など予想できない事態に巻き込まれることも少なくありません。トラブルがあっても到着できる余裕を持って自宅を出るとよいでしょう。
また、もし遅れそうなときには、仲間・ゴルフ場に電話を入れることも忘れないでくださいね。
クラブハウスでの受付
クラブハウスに付いたら、玄関の係りの人に自分のキャディバッグを預けます。自家用車で行く場合は、係りの人にキャディバッグとボストンバックを預けて自分の車を駐車場に駐車しにいきます。
その後、フロントでチェックインするとロッカールームのキーをもらうことができます。
ロッカールームで用意する
ロッカールームでは受付時にもらったキーの番号のロッカーを探します。プレイする服装に着替えたり、日焼け止めを塗ったりして身づくろいを整え、ボストンバッグをロッカーに入れて施錠します。
貴重品は貴重品専用のロッカーがありますので貴重品は預けておくと安心です。女性の場合は、プレイ中に使う日焼け止めや化粧品をラウンドバッグに用意しましょう。
ラウンドが始まるまでの時間は?
ラウンドが始まるまでの時間は朝食やコーヒーをとる時間に、または練習に使いましょう。ゴルフ場には様々な練習場が用意されています。軽く体を動かし、微調整を行っておきましょう。
いざスタート!
スタートホールに行くと、既にキャリーバッグが準備されているので、ティーやグローブなどの小道具の用意を始めましょう。
また、初心者と言うこともあり、迷惑をかけてしまう可能性も少なくないので、あらかじめ初めてなことを伝えておくことも大切です。分からないことは素直に質問して教えてもらいましょう。
ハーフ休憩
ゴルフは18ホールを回ります。多くの場合、半分である9ホールを終えた時点で1時間前後の食事休憩を取ることが多いです。昼食を取ったり、女性の場合は日焼け止めを塗りなおしたり、メイク崩れを直すときになります。
汗などが気になる場合は体を汗拭きシートなどを使って拭いておくと良いでしょう。
後半のプレイ
残りの9ホールを回ります。後半は疲れているかもしれませんが、プレイ自体には慣れてきて気持ちに余裕が出てくる頃です。
プレイ後はロッカールームへ
ラウンドが終了したら、ロッカールームへ。シャワーを浴びたり、お風呂に入って気持ちも体もすっきりしましょう。パウダー室でヘア&メイクを整えてください。
その後チェックアウトをして帰宅しますが、クラブハウス内の服装はラフにならないように気をつけましょう。フロントでチェックアウト後は、キャディバッグを受け取ってください。
キャディバッグを宅急便で送る場合
コース終了後に、キャディバッグを持って帰るか宅急便で送るか聞かれることがあります。宅急便を使う場合はその旨を伝えると、宅急便受付に運んでくれます。
特に受付場所がない場合は、チェックアウト時に宅急便の手配をしたいと伝えてください。
一日の流れに関する記事はこちらもおすすめです☆
初心者ゴルフ女子でも知っておきたいゴルフのルール
ゴルフがどんなスポーツかは知っていても、いざプレイが始まると「今のはどうしたらいいの?」と思う時がゴルフ初心者には必ずあります。そんな場面をいくつかピックアップしましたので、最低限のルールとして覚えておきましょう。
空振りをしてしまったら?
初心者によくあるのが、空振りです。プレイヤーに打つ意志があるのに明らかに空振りをした時は、本来はプラス1打になります。しかし、まわりが初心者女子に寛大で見逃してくれる時もあります。その場の雰囲気も重要です!
ボールをなくしてしまったら?
飛んでいったボールが探しても見つからないということはよくあります。5分探してない場合はロストボールとして先ほど打った場所に戻って改めて打ちます。この場合はプラス1打になります。
しかし、打った場所から見てロストボールの可能性がある場合は、速やかにプレイを続行するためにも暫定球の宣言をしてもう一度打つことを選択しましょう。
ボールが変なところに落ちた
カートの道や排水溝などの人工的な障害物にボールが止まってしまった場合はニアレスポイントを決めて無罰で打ちなおします。
ニアレスポイントとは現在のボールに最も近く、クリーンに近づかない地点で、障害物を避けてストロークできる地点です。ニアレスポイントが決まったらマーカーを置いてマークします。
ニアレスポイントを基準にゴルフクラブ1本分の長さ以内でグリーンに近づかないように地面にボールを落とし、落下地点からプレイを再開します。ややこしいようですが、周りの人のアドバイスを受けながら一度やってみるとすぐに分かります。
ティーショットの順番
誰から打つかという問題ですが、基本的にティーショットは誰でもいいので最初はティーグラウンドに用意されているクジで決めます。その後のティーショットはその前のホールでのスコアが一番少なかった人から始まります。
ティーグランドでは通常、男性用と女性用に分かれていますが、女性用は男性用よりも前に設置されています。女性用のティーグラウンドはピンクや赤のティーマーカーが多く、距離も女性の方が前にあるので、進行上男性からティーショットを打つことが多いです。
セカンドショット以降の順番
セカンドショット以降の打つ順番はピン(グリーン上)からボールが遠い位置にある人から先に打っていきます。
また、グリーン上での打つ順番もカップから遠い人から打ちますが、微妙で分からない場合は周りの人に確認して見ましょう。カップにかなり近くなってくると先に打ってしまってもOKです。
2019年にルール改定がありました。気になる方はこちらの記事もご覧ください。
初心者ゴルフ女子でも知っておきたいゴルフ場でのマナー
スロープレイに気をつける
ゴルフ場でプレイしている人は、同じグループのメンバーだけではありません。前後にはたくさんの人がプレイをしています。
周りに迷惑をかけないためにも、自分の番が回ってきたら速やかにプレイに入ることができるよう、使うクラブをあらかじめバックから2、3本用意しておくのがマナーです。
また、スペアのボールも2、3個持っておけるといいでしょう。ショット前の素振りも2回程度に抑えておけると理想です。プレイ時間は4人1組で行った場合、ハーフで2時間15分位が目安となります。その時間内で進めるようプレイしていきましょう。
事故を防ぐために
コース上では事故を防ぐために色々なルールがあります。危険を回避するためにも必ず覚えておきましょう。
まずは、打つ人の側や前に立たないことが大切です。クラブにあたってしまったり、ボールに当たってしまうので、大きな事故につながります。また、順番が前の人たちにも十分に気を付けましょう。ボールが当たってしまう可能性がある場合は待つのがルールです。その人たちが十分離れてからボールを打つようにしましょう。
しかし、故意ではないにしても、コントロール不足などからボールが危険な場所に飛んでしまうこともあります。人にあたる可能性がある場合には大きな声で「ファー」と叫ぶことも覚えておきましょう。
グリーン上ではマナーに注意
グリーン上はプレイの中でも特に緊張感が高まる時です。繊細な芝の上でパターのみでカップを目指すため多くのマナーが存在します。
◆ 芝を配慮したマナー
ボールがグリーンに乗った時に、くぼみができてしまうことがあります。ボールマークと呼ばれていますが、必ず直しておくことが暗黙のルールです。グリーンフォークが用意されていますので、それでくぼみに芝を寄せておきましょう。また、グリーン上では決して走ったりしてはいけません。芝を傷めないためにもグリーン上での行動には細心の注意を払いましょう。
◆ 他のプレイヤーに迷惑とならない行動を
ボールからカップまでの打つべきコースをラインと言いますが、他人のラインを踏むことは絶対にしてはいけません。また、側に立って影が相手のプレイの邪魔にならないよう心がけることも大切です。夏場などは知らず知らずのうちに影が大きく伸びてしまい、他人のパッティングの妨げになってしまうことがあるので、注意してくださいね。
◆ カップや旗は丁寧に扱う
パッティングの際に旗を外すことがありますが、できるだけグリーンを傷つけないよう配慮してください。グリーン上に置く場合は旗を丁寧に扱い、芝に傷をつけないようにしましょう。カップも繊細で傷つきやすいので、ボールをカップから拾う時にもカップの淵は踏まないようにしてください。
バンカーでは?
バンカーにもグリーン同様のマナーがあります。バンカーに入る際は低い位置から中に入ることが大切です。高低差が大きく砂が崩れてしまう可能性もありますので、必ず安全なところからバンカーに入るようにしましょう。打った後や足跡なども、レーキという道具で綺麗に砂をもとの状態に戻しておくことを忘れないでください。
まとめ
初心者ゴルフ女子にとって、ゴルフ場で実際にプレイをするのは少し緊張してしまうこともあるかと思います。
ゴルフはルールやマナーもたくさんあるスポーツなので最初は覚えるのも大変ですが、慣れてくると他のスポーツ同様純粋に楽しめるスポーツです。
ポイントを押さえながらゴルフを心から楽しめるゴルフ女子デビューを果たしてくださいね。
この記事を書いた人
「レジャーとしてのゴルフを楽しむ」をモットーとするゴルフ情報メディアCaddyの編集部のキャディ子です
編集部スタッフの大半が初心者ですが、“ゴルフを楽しむプロ集団”として、自ら学び体験しながらコンテンツをつくっています。